和室にベッドを置きたいと思っていませんか。フローリングのように硬い床にベッドを置くなら問題ないことも和室で畳の上にベッドを置くとなるといくつか注意したいポイントがあります。もともとベッドは「洋室」、布団は「和室」という環境に合うようになったものです。
しかし住宅環境や、高齢者の寝起きが辛いなど、布団からベッドへという選択肢をされる方も多いと思います。そこでここでは、持ち家でも賃貸でも、和室の畳を痛めずにベッドを置く注意点と和室に置いて違和感のないベッドを考えてみたいと思います。
[ad#co-1]目次
1.和室にベッド知っておきたい5つのポイント
1-1.和室にベッドを置く環境
・賃貸住宅
・持ち家
1-2.ベッドで畳を傷めない方法
・コルクマット
・ウッドカーペット
・フロアタイル
1-3.ベッドの移動
1-4.和室と寝る人を考えた最良のベッド
・賃貸の和室を使う人向けベッド
・身体が弱ってきた方向けベッド
1-5.和室に合うベッド
2.まとめ
1.和室にベッド知っておきたい5つのポイント
和室にベッドを置くと考えたとき一番に考えたいのが「畳」です。フローリングとは違い、い草が原料の柔らかい畳では重いベッドを置くと「畳を傷める」原因となります。ベッドにもいろいろなフレームがありますが、基本的にはフレーム全体が床に設置するタイプと4本脚が床に設置するタイプがあります。
そんなことも考えてここではベッドを和室に置くときの5つの注意ポイントを考えていきたいと思います。
- 和室にベッドを置く環境
- 畳を傷めない方法
- ベッドの移動
- 和室と寝る人を考えた最良のベッド
- 和室に合うベッド
1-1.和室にベッドを置く環境
和室にベッドを置きたいと思っている方の住まいには、持ち家もあれば、賃貸もあります。どちらにせよ畳に凹みや傷が付くより、綺麗に使えるにこしたことはないでしょう。しかし賃貸住宅と持ち家住宅では少し事情が違ってきますので、それぞれに注意したいことを考えてみたいと思います。
・賃貸住宅
ベッドを置くとき、特に注意したいのが賃貸物件のアパートやマンションです。二部屋以上ある賃貸では、一部屋は和室設定となっている物件が多く、そうした住環境では洋室はリビング、和室は寝室に使う方が多いと思います。そんな時に注意したいのが「賃貸物件の和室にベッドを置く」ことです。
布団で寝れば問題がないのですが、物心がついたときからベッドで寝ていたなら和室だからと言って布団を敷いて寝ると言う考えは選択肢にないかも知れませんね。
そこで問題となるのが和室、畳の上に重いベッドを置くとどうなるのかと言うことです。畳はもともとベッドを置くように考えられたものではないので、ベッドを置いた部分だけ凹みや傷が付いてしまいます。
賃貸の場合、退去する際にその痛めた部分の畳(1枚単位)の表替えや交換が必要になるケースがあります。
・持ち家住宅
自分の持ち家の場合、賃貸物件のようなことを気にする必要はありません。しかし自宅だからと言っても畳が凹んだり傷ついたりするのは、できれば避けたいものです。また持ち家では、和室にベッドを置く理由が賃貸に新規に住む方とは事情が違うことが多く、和室で布団からベッドに変更する理由の一つに高齢者の方の寝起きの辛さ問題があります。
後ほど詳しく説明しますが、腰痛やひざ痛持ちの方が布団で寝ている場合、どうしても起き上がりや寝るときの動作が苦痛になってしまいます。
1-2.ベッドで畳を傷めない方法
和室にベッドを置くときに、畳の凹みや傷を気にしたくないですよね。ベッドでも注意したいのが、ローベッドや脚付きマットレス、パイプベッドなどの4本の脚で支えるベッドです。これらのベッドは脚部分に重量が集中するため他のベッドよりも畳が凹みやすくなります。
またフレーム全体が床に設置するタイプのベッドでも畳へのダメージは避けられません。
このような畳へのダメージ抑えてベッドを置く方法を2つを紹介したいと思います。
- コルクマット
- ウッドカーペット
- フロアタイル
・コルクマット
弾力性、保湿性、防音性に優れたコルクマットリーズナブルな価格とやさしい素材、お手入れ簡単な素材感で人気があります。サイズも1畳~10畳まで自由に選んで対応できるので傷を付けたくない畳の上に「コルクマット」を敷くことで、畳を傷めないようにできます。
コルクマットは夏は涼しく、冬は暖かい、そして環境に優しいエコ素材です。赤ちゃんにもペットにも安心のやさしいコルクマットはジョイント仕様で取り扱いも簡単です。

・ウッドカーペット
和室の畳だけでなく、賃貸マンションやアパートの床にキズをつけたくない場合にも重宝する「ウッドカーペット」は値段もリーズナブルでデザインやサイズもいろいろ選べるのでベッドを置く畳の上に敷くだけの簡単施工で手軽にキズ防止ができるのでおすすめです。
・フロアタイル
ウッドカーペットのように一枚物ではなく、タイルのように細長いものが10枚、20枚とセットになったものです。ウッドカーペットよりもさらにリーズナブルで、施工範囲ももっと細かく必要な部分だけに敷くこともできます。
和室のベッド下だけのキズや凹み防止なら「フロアタイル」のほうがよりおすすめ度は高い商品です。
1-3.ベッドの移動
部屋に置いたベッド、気分転換や模様替えでベッドを移動する人、全く移動しない人と二つに分かれると思いますが、和室に置いたベッドを移動するときは、フローリングの上で移動するよりも注意したいですね。畳はい草を編み込んでい作られた天然のものです。普段使いにはとても強いものですが、重いベッドなど引きずって移動したら畳がキズついてしまします。これは人工で作られた畳も同じです。
キズが付くと言う点ではフローリングも同様ですが、畳の場合、単にキズが付くだけでなく編み込まれたい草が切れてしまうこともあるので、一度置いたベッドを移動するときは、二人以上で持ち上げて移動するか、部材をばらして移動する必要があります。
畳はフローリングよりもキズに弱いことを認識しておきましょう。
1-4.和室と寝る人を考えた最良のベッド
和室でベッドを使う人、いろいろな事情があると思います。ここでは、賃貸マンション、アパートで和室を寝室にしたいからベッドを使う人、和室で布団を敷いて寝る、高齢で体が弱ってきた方が使うベッド。それぞれに合うベッドを考えていきたいと思います。
・賃貸の和室を使う人向けベッド
賃貸マンションの和室を寝室にする方に向いたベッドは、寝る人数や賃貸に住む期間により違いがあります。例えば1~3年程度の短期住まいと、5年~10年の長期では、選ぶベッドも違ってきます。
短期住まいでは、品質よりもリーズナブルなベッドを選ぶ傾向にありますが、長期になると寝心地、質のよいベッドを選ぶ傾向にあります。
- 短期住まいでは、簡単に移動ができる軽量な脚付きマットレスや、部材が少なくリーズナブルなフロアベッド。
- 長期住まいでは、ローベッドや畳ベッド。
- 同棲カップルなら、リーズナブルな脚付きマットレス、ダブルorツイン。
- 新婚夫婦なら、収納付きのダブルベッド、おしゃれなレザーベッド。
・身体が弱ってきた方向けベッド
今まで和室に布団を敷いて寝ていた方が、年齢と共に「身体が弱る、腰痛、ひざ痛」などが原因で段々と寝起きが辛くなり、布団では対応できなくなることがあります。
そんな方が和室で寝るときに、使う最適なベッドは、腰かけることができる高さのベッドです。ベッドはタイプによって高さが違います。例えば寝起きが辛い方には高さが低いフロアベッドやローベッドは不向きです。
身体が弱ってきた方におすすめできるベッドは、身長に合わせて高さ調整ができるベッドがおすすめです。
1-5.和室に合うベッド
和室とベッドについていろいろと考えてきましたが、ここでは「和室に合うベッド」という視点のみでベッドを考えて見たいと思います。もともとベッドは「洋」ですが、和と洋の融合はベッドだけでなく、他の家具でもいろいろとあります。
和モダンと言う言葉をよく耳にします。和モダン=現代的な和のスタイル。しかし決まった定義はありません。
そんな和の現代の姿という点を考えれば、和室にベッドも昔にはなかった現代のスタイルと言えるのではないでしょうか。現代風の和の寝室と考えたとき、どのようなベッドが合うのでしょうか。
基本的にはパイプベッドなどの無機質な素材のベッドは和室には合いません。やはり温かみのある素材でできた木製フレームのベッドが合うと言えます。
和室におすすめのベッドはこの2つ
- シンプルで飽きのこないおしゃれなローベッド、フロアベッド
- 木製フレームに畳をはめ込んだ畳ベッド
2.まとめ
和室にベッドを置きたいと思っている方の中には「仕方ないから和室にベッドを置く」と思っている方もいいれば、「和室が好きだからベッドを置く」と考えている方もいます。
どんな状況にせよ、和室にベッドを置くと考えたとき畳を痛めないこと、使う人に合うベッドを選ぶこと、和室に合うベッドを考えること、この3つのテーマと5つのポイントを知っておくことで、少なくとも和室に置くベッドをよりよく考えることができます。
和室に合うベストなベッドを見つけて下さいね。