ベッドを新調しようと思っているけど、ベッドのサイズはどれが自分に合っているのか悩んでいませんか。サイズ選びには、一人用、二人用、家族全員で寝ることができるベッドの人数だけでなく、部屋のスペース(置けるか、置けないか、狭くならないか)等も考えて選ぶ必要があります。
ここでは、そんなベッドサイズを使う人の人数や部屋の環境に合わせた選び方を考えていきたいと思います。
ベッドのサイズについて
ベッドを購入するタイミングには、同棲するとき、結婚するとき、赤ちゃんが誕生したとき、子供が部屋をもつとき、学生、就職、単身赴任の一人暮らしをするとき、などいろいろなシーンがあります。
ベッドは特別な家具で、ベッドを購入しようとする時(タイミング)は、めでたいイベントがあるときが多いものです。学生の一人暮らしでは、希望の大学に合格、出世による単身赴任、そして新しい人生を歩む結婚、二人の赤ちゃんの誕生、子供の小学校入学など、このようなシーンでは新たな生活に向け、必ず「寝る環境」を用意する必要があります。
そんな人生のイベントに欠かすことのできないベッド。デザインも重要ですが、サイズ選びはもっと重要です。ベッドのサイズをどうやって選べばいいのでしょうか。例えば、こんな選び方していませんか?
シングルベッド=1人用、ダブルベッド=2人用、シングル、ダブル=人数だけで決めるのは、決して間違いではありませんが、ここで「注意」したいのが、部屋の大きさ、寝る人の体格、身長、人数などです。
ここでは、ベッドの表記名はちょっと「横」に置いておいてベッドのサイズについて考えてみたいと思います。
ベッドの基本サイズを知る
ベッドには基本となるサイズがあり、これがベッドを選ぶ一つの目安となります。「表記名=対応人数」みたいな考えもありますが、ここでは先にも言いましたが、表記サイズはあくまで「目安」程度と認識したうえで、基本のサイズ一覧表を見ていきましょう。
ベッドのサイズ | 横幅サイズ | 全長サイズ | 推奨対応人数 | 推奨部屋間取り |
---|---|---|---|---|
ショート丈サイズ | 180cm | 4畳半~ | ||
セミシングル | 80cm~85cm | 195cm | 1人 | 4畳半~ |
シングル | 97cm~100cm | 195cm | 1人 | 6畳~ |
セミダブル | 120cm | 195cm | 1人 | 6畳~ |
ダブル | 140cm | 195cm | 1人~2人 | 8畳~ |
クイーン | 160cm | 195cm | 2人 | 8畳~ |
キング | 180cm | 195cm | 2人~3人 | 10畳~ |
ロングサイズ | 205cm | 8畳~ |
このようにベッドサイズには6種類のベッド(横幅)サイズと2種類のベッド(全長)サイズがあります。ベッドの選び方では、6種類の横幅(セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キング)サイズをどうするかで決めるのが一般的です。
しかしワンルームなどの狭い部屋に置くベッドや、小柄な女性、または背の高い男性なら、6種類の横幅以外、ベッドの長さにも注目して選ぶとより、自分に合ったベッドを選ぶことができます。
身長に合わせて選ぶ
上の表にもあるように、ベッドの長さ(ベッドの丈)サイズには2種類があります。基本の長さサイズは約195cmとなっています。しかしベッドを使う人の身長は大人で140cm台~190cm台と大きな開きがあります。
例えば身長が155cmの女性が195cmの標準サイズのベッドを利用する場合、約40cmもベッドの長さに余裕があります。これとは逆に身長185cmの男性が195cmのベッドに寝た場合、頭部と足側にそれぞれ約5cmづつしか余裕がありません。
このようなことを考えて次の方を対象にベッド丈のサイズを考えて見たいと思います。
[box class="yellow_box" title="慎重で考えるベッドサイズ選び"]
- 長身男性
- 小柄女性
[/box]
- 長身男性
- 小柄女性
長身男性
例えば身長が高い男性(180cm以上)なら標準の195cmのベッド長では、脚がベッドからはみ出すこともあります。冬場なら寝ていて、脚が布団から出ると寒くて目が覚めることもあります。そんな不満もロングベッドのサイズ全長205cmなら解消できます。背が高い人の快適な眠りを考えるなら「ロングベッド」も検討してみるのもいいですね。
小柄女性
背の高い方とは逆に、小柄(160cm以下)な女性なら、もっと長さの短いベッドサイズ全長180cmでも十分対応できることが考えられます。標準サイズのベッドスペースが広くて無駄に感じる方なら、長さの短いショート丈ベッドがおすすめです。
体格に合わせて選ぶ
ベッドのサイズを選ぶときに、寝る人の体格を考えることは快眠を得るためには重要なことです。細身の方ならセミシングル、ぽっちゃりした方ならセミダブルのような選び方もできます。
ベッドは大きく余裕があることにこしたことはありませんが、部屋の大きさ等も考えた場合、必ずしも大きいサイズのベッドで寝れるとは限りません。
そうしたことも視野にいれ、体形に合ったベストサイズ(心地よく寝ることができる大きさ)を知ることも必要となってきます。
このようにいろいろなパターンを考えて選ぶことで、自分にピッタリなベッドサイズを選ぶことができるのです。まずは体格を考えたベッド選びを考えてみたいと思います。
日本人20歳以上の平均体重、身長を以下の基準値を標準として
- 男性:平均身長167.3cm、平均体重66.0kg
- 女性:平均身長154.2cm、平均体重53.0kg
出典メディチェ
こちらを標準体型とし、上記数値を参考にしてベッドのサイズを考えていきたいと思います。
[box class="yellow_box" title="体形で考えるベッド選び"]
- 細身体形の方
- ぽっちゃり体形の方
[/box]
ここでは、一人でベッドに寝るときそれぞれの体形の方が、少し余裕を持って寝ることができるベッドサイズ(ベッド幅)を見ていきます。
細身体形の方
標準体型の方に合うベッドが「シングルベッド」と考えたとき、細身体形の方が余裕で寝れるサイズは「シングルベッド」ということになります。しかし限られたスペースにベッドを置いて、部屋のスペースを有効に使いたい方には「セミシングルベッド」という選択肢もあります。
シングルベッドの幅サイズが100cmとした場合、セミシングルベッドの幅サイズは85cmで、この差は15cmです。体形が細身の方なら男性、女性関係なく寝ることができます。
狭い部屋でベッド選びを悩む「細身体形」の方におすすめです。
[aside type="normal"]余裕を持って寝れるサイズは、寝返りができるかどうかがポイントになります。ベッドの幅はマットレスのメーカーにより多少幅が違うため、よくあるサイズで表記しています。 [/aside]
ぽっちゃり体形の方
シングルベッドでは少し狭く感じるぽっちゃり体形の方におすすめのサイズは、シングルサイズよりもワンザイズ大きい「セミダブルベッド」がおすすめです。シングルサイズよりも20cm幅の広い約120cmでぽっちゃり体形の方も、少し余裕を持って寝ることができる一人用として推奨できるサイズです。
[aside type="normal"] セミダブルでも狭いと思う方には、もうワンザイズ大きいダブルベッド幅140cmという選択肢もありますが、部屋の大きさとの兼ね合いも検討する必要があります。[/aside]
部屋に合わせて選ぶ
ベッドを選ぶときに、部屋の大きさに合ったベッドを選ぶのは必須条件です。特に子供部屋やワンルームなど、スペースが少ない(狭い)部屋では注意が必要です。
[aside type="warning"]買ったベッドが部屋に置けない、置けても大きすぎたなど、よく検討して購入しないと「失敗した」なんてことになる場合も。身長や体格以上に、部屋のサイズに合うベッド選びはよく考えたいですね。[/aside]
例えば6畳の寝室、6畳の子供部屋、6畳のワンルームでは、同じ部屋の大きさですが、部屋を使う条件が違うため、それぞれに見合ったサイズのベッドを考える必要があります。
寝室は寝るだけの(ベッドを置くための)部屋と考えると大きいサイズのベッドを置くことができますが、子供部屋では、勉強机や本棚などを置く必要があり、またワンルームでは、生活の全てがこの一部屋に集中するのでベッド以外にも、ソファやテレビボードなどを置くことも考えなければなりません。
そのようなことも視野にいれて「部屋に合わせて選ぶベッド」を考えていきたいと思います。
そこで標準の部屋を8畳として考えた場合、夫婦二人が使うダブルベッドから、大きなサイズのクイーン、キングサイズも置くことができます。
しかしこれは一つの部屋を「寝室」としての利用で考えた場合です。この標準「寝室」を基準として「狭い部屋、ワンルーム」と「広い部屋」この2つに合わせたベッドに焦点をあててみたいと思います。
[box class="yellow_box" title="部屋の広さで考えるベッド選び"]
- ワンルーム、1K
- 広い寝室・部屋
[/box]
ワンルーム、1K
1Kやワンルームの部屋の広さは15㎡~25㎡あたりの物件が多く「部屋に収納」があるか、ないのかも注目点になります。また空き部屋は6畳程度でも、そこそこ広く感じるかも知れません。
[aside type="normal"]部屋に大きな家具が置いていない状態と置いた後では、全く違う大きさに感じるので注意が必要です。 [/aside]
ワンルームの場合、寝るだけの部屋ではなく、寝室もリビングもダイニングも一つの部屋で対応しなければなりません。
寝室にはベッド、リビングにはテレビやソファ、ダイニングにはテーブルが必要です。
これらの全ての家具をワンルームに置くことを想定してベッドのサイズをどうするのか、検討する必要があります。
また6畳が普通、7畳~8畳ならそこそこ広い、10畳なら広いと考えて、どれくらいのベッドサイズが理想なのか考えてみましょう。
- 6畳の部屋
6畳は決して広くはありません。しかしベッド以外の家具が置けないかというとそうでもありません。どの家具をメインに置くのかで選ぶベッドのサイズも変わってきます。ベッドをメインに考えるのであれば、例えばソファを置かない、学生さんならベッドと机をメインにするこのような選択肢を考えます。
6畳で余裕を持たせたレイアウトを考えてみましょう。
- セミシングルベッド:二人用ソファ、テーブル、机
- シングルベッド:二人用ソファ、テーブル
- セミダブルベッド:二人用ソファ
このようにベッドのサイズをメインで考えた場合、置く家具を減らすか、ソファを一人掛けにしたり、テーブルを小さなタイプに変更することで、置けるようになります。
- 7~8畳の部屋
この間取りになると、そこそこ余裕が出てきます。しかしワンルームということを考えると「広い」とは言えません。それでも置ける家具にも6畳と比較するとかなりの余裕もでてきます。
この部屋の大きさでは無理にセミシングルを置く必要はありません。ただ、小柄な体格の方なら「セミシングル」を選ぶことで部屋のスペースを他のことで有効に使うこともできることを覚えておきましょう。
- シングルベッド:二人用ソファ、テーブル、机、テレビボード
- セミダブルベッド:二人用ソファ、テーブル、テレビボード
このサイズの部屋になるとレイアウト次第ではもっといろいろな家具を置くこともできますが、移動通路や、圧迫感を感じさせない部屋、おしゃれな部屋を目指すなら余裕を持った配置を考えましょう。
[aside type="normal"]家具の上手な配置は、一度に全て揃えようとしないで、部屋のスペースを確認しながら必要なものから少しづつ増やしていくことです。 [/aside]
- 10畳~の部屋
ワンルームで10畳となると、そこそこ「広い部屋」と言えます。一人暮らしなら贅沢な暮らしがイメージできます。そんな広めのスペースなら、制限があまりないので「自分の好み」の部屋にするのも夢ではありません。
- シングルベッド:特に制限なし
- セミダブルベッド:特に制限なし
- ダブルベッド:ベッド幅が広いので、部屋を圧迫させないサイズの家具を選ぶ
10畳ともなると他の家具を置いても「ダブルベッド」も選択肢に入ってきます。しかしワンルームに一人暮らしと考えると、ダブルサイズが必要なのか?ということも考えてベッドを購入したいですね。
広い寝室と部屋
広い寝室や広い部屋ならベッドサイズの選択肢も大きく広がります。二人で寝るイメージが強いダブルベッドだけでなく、幅が160cmもあるベッドクイーンサイズ、さらに180cmもあるキングベッドも余裕で置けます。
もっと広いベッド「ワイドベッド」MAX280cmの圧巻サイズ(ダブル140×ダブル140=280cm)も置くことができます。
そこまで広いベッドが必要なの?と思う方もおられると思いますが、家族が全員が一つの部屋(寝室)で寝るご家庭では、ととても人気のあるサイズです。
人数に合わせて選ぶ
ベッドのサイズ表記、シングルは1人、ダブルは2人のように人数で選ぶときの一つの目安になります。しかしこれだけでベッドのサイズを選ぶと実際に寝てみると「狭い」、「寝苦しい」などの不満がでることがあります。
そこでベッドを使う方の人数に対応したこちらのサイズ表を見てみましょう。
- 人数と体格で対応できるベッド一覧(余裕を持って寝ることができるサイズ)
ベッドのサイズ | 推奨対応人数 | 細身体形 | 普通体形 | ぽっちゃり体形 |
---|---|---|---|---|
セミシングル | 1人 | 〇 | △ | × |
シングル | 1人 | 〇 | 〇 | × |
セミダブル | 1人 | 〇 | 〇 | △ |
ダブル | 2人 | 〇 | △ | × |
クイーン | 2人 | 〇 | 〇 | △ |
キング | 3人 | 〇 | 〇 | 〇 |
この一覧表をもとに一人で寝る場合と、二人、三人で寝る場合を考えて、ゆったりと寝れるベッドを検討して見ましょう。部屋の大きさに見合ったベッドを選ぶことが最優先ですが、あまりにも窮屈なベッドは「快眠」とは程遠いものになります。
得に二人、三人の家族で寝る場合は、余裕のベッドを選ぶように心がけましょう。
[aside type="warning"]ベッドが狭いとパートナーも自分も寝苦しく、よいことは一つもありません。睡眠不足はストレスになり、いろいろなところに不満が出てきます。「毎日使うベッド」を頭に置いてあなたと家族に最良のベッドを選びましょう。[/aside]
まとめ
ベッドのサイズ選びは奥が深く、一人暮らしのように「自分だけ」が寝るベッドと、「夫婦や家族」が一緒に寝るベッドでは大きく異なります。特に後者は、自分だけの希望や、自分だけのことを考えて選ぶと「不満」のもとになることがあります。
パートナーや家族とよく相談して選ぶようにしたいですね。
一人用、夫婦、家族のベッド選びならこちらの関連記事も参考に。
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いろいろな方向から最良のベッドを検討して、自分にベストなベッドを見つけて下さい。