ベッド関係の悩みで最も多いのがカビ問題!湿気が多くほこりなど不衛生な環境を放置しておくと
・マットレス
・ベッドフレーム
・ベッド周辺の壁にまで
カビが生えることがありとても不衛生です。
日本の気候はカビが好む高温多湿で家の中は、年中湿気に悩まされます。
夏になると気温がグンと上がりエアコンをつけていても人の身体からの寝汗による湿気も多くなります。
さらに冬場には暖房器具で部屋を温めるため、室内と室外の気温差で窓には大量の結露が発生します。
酷くなると壁紙にまで結露は発生することがあり、年中湿気に悩まされることになります。
そんな日本のカビが発生しやすい住宅事情。
この記事では効率よくベッド周辺の除湿をしてカビを発生させない方法を考えて行きます。
カビが発生しやすい場所を知る
除湿でカビの生えない寝室にするには「カビが生えやすい場所を知る」必要があります。
ベッドの周辺、特にマットレス、ベッド下は通気性が悪いため湿気がこもりやすくなります。
また収納ベッドの場合は物をしまう収納スペース内も湿気がこもりやすくなります。
そんなベッド周辺で湿気がこもりやすい場所はこちらの3つ
- マットレス
- ベッドの下
- 収納スペース
この3つをそれぞれ考えてみましょう。
マットレス
ベッド周辺の中でもマットレスの裏側は最も湿気がこもりやすくなります。
これはマットレスの種類による違いもありますが、人の寝汗がマットレスの上部から下に向かって徐々にしみ込んでいきます。
そんなに寝汗をかくの?と思う方もいると思いますが、成人は寝ている間にコップ一杯の寝汗をかくと言われています。これが毎日となると考えただけでゾッとしますね。
そんな寝汗がマットレスの裏側に到達することで湿気がこもりやすくなり、結果カビが好む環境が整うことでカビが生えやすくなります。
例えばマットレスがポケットコイルとボンネコイルの場合
- ボンネコイルの方がマットレス内部の通気性はよく湿気が逃げやすくなります。
- 逆にポケットコイルはマットレスの内部がぎっしりと密集しているので湿気がこもりやすくなる傾向になります。
ベッドの下
ベッドの下は風が通りが悪く湿気がこもりやすくなります。
特に収納ベッドやロータイプのフロアベッドの場合、床とベッド下に風の通る隙間がないので「通気性」が悪く湿気とホコリの宝庫となります。
4本脚でそこそこ高さのあるベッドで床が「すのこ板」のベッドの場合と比較すると、収納ベッドとフロアベッドは得に注意が必要です。
ただしすのこベッドが通気性に優れていても定期的なお手入れを怠ると必ずカビる原因となるので注意したいですね。
収納スペース
収納付きベッドの場合、収納スペースがあることでベッドと床にほとんど隙間がない状態となります。
また肝心の収納スペースの中もほこりや湿気がこもりやすくなるので注意が必要です。
ものをしまうためにある収納スペースですが、衣類や大切なものをしまう場合は要注意です。
入れっぱなしにしておくと大切なものにまでカビが生えることもあります。
マットレスにカビを生やさない除湿の方法
ではどのようにしてカビを抑えるのか考えていきましょう。日本の気候から湿気をなくすことは不可能ですが、湿気を効率よく除湿することはできます。
ここではマットレスに溜まる「湿気」を効率よく「除湿」する方法を考えて行きたいと思います。
除湿シートを使う
マットレスの防湿で最も簡単で手軽にできるのが除湿シートです。
この除湿シートの良いところは価格が安く、効果が高いことです。
いろいろな商品が販売されていますが、吸湿センサーが付いたものがおすすめです。
湿気を吸うと色でシートの干し時を教えてくれるので扱いやすく便利です。干せば繰り返し使えるのでコスパも抜群。
このシートを使うことで効率よく除湿ができ、防カビ、防ダニ、汗などの嫌な臭いの消臭効果もあるので寝床を清潔に保つことができます。
敷きパットを使う
敷きパットは防湿シートとダブルで使うとより効果的です。
マットレスの上に防湿シートを敷き、その上から敷きパットを装着するとより完璧です。
敷きパットはいろいろなタイプがあります。
夏はさらっと快適、冬はあったかになるリバーシブルタイプや、夏場なら汗をかいても吸水してくれ速乾してくれるもの、冬場なら体から発散する汗などの湿気を吸収して熱に変えてくれる(吸湿発熱)ものがあります。
季節によって使い分けるのもいいし、年中使えるリバーシブルタイプなら表(夏用)、裏(冬用)になるタイプもおすすめです。
寝汗を吸収してくれる敷きパッドは洗濯して繰り返し使えるので毎日の除湿に効果的です。
通気性をよくする
ベッド周辺の通気性をよくする方法で一番効果があるのがマットレスを定期的に上げる(干す)ことです。
天気のいい日にベッドフレームからマットレスを上げ壁に立てかけます。
窓を開けて風を通してあげるだけで除湿効果があります。
壁に立てかけるのが難しい場合は、ベッド床とマットレスの間に物を入れ浮かせて風を通してあげるだけでも効果はあります。
ちょっとした手間をかけてあげることで簡単に除湿ができてカビの防止ができます。
すのこベッドの中には強度があるのもなら、マットレスではなく布団を敷いて使えるベッドがあります。マットレスにこだわらない方なら、布団を敷くことで管理がしやすくなります。
マットレスは重いので上げるのも大変ですが、布団なら
・手軽にたたんだり
・干したりできる
ので、これからベッドを購入する方は「布団を敷いて寝れるベッド」もおすすめです。
ベッド下の除湿方法
ベッドの下は湿気がこもりやすい場所です。ベッドフレームのタイプによっても大きく左右されますが、湿気の多い家に住む方には「すのこベッド」がおすすめ。
湿気が逃げやすい構造になったすのこベッドでも除湿(メンテナンス)は必要となります。
ベッド=除湿が必要と思っておけば間違いありません。そんなベッド下の除湿を3つの方法で考えていきます。
- 定期的に風を送る
- 窓を開けて換気する
- 除湿剤の活用
この3つの方法をひとつすづつ考えていきます。
定期的に風を送る
普段風の流れが少ないベッド下に電気製品を使ってベッド下に風を送る方法です。扇風機やサーキュレーターを使うことで効率よく除湿ができます。
ベッド下の湿気を効率よく除湿するなら直線的に遠くまで届く風を起こすサーキュレーターがおすすめです。
要は狙った場所にしっかりと風を送り空気を循環させてくれるのでベッド下の除湿に向いています。
しっかりと確実にベッドの下を除湿するならサーキュレーターだね。
扇風機の場合は広範囲に幅広く風を起こすので、一気にベッド下の空気を循環させることはできません。しかし扇風機でも何もしないより定期的にベッド下に向けて風を送ることで効果があります。
何でもそうですが、継続することが大事です。
扇風機やサーキュレーターを使う場合も
・1か月に1回~2回
とできる範囲で行うことが効率よく除湿するに繋がります。
窓を開けて換気する
近年の住宅では24時間換気システムなどの導入で部屋の中の空気を循環させているお宅も多いと思います。しかし窓を開けての換気には敵いません。
天気のいい日は窓を開けて自然の風を取り込むのが効果的です。除湿効果だけでなく外の空気と部屋の空気を入れ替えるととても気持ちいいものです。
たとえ曇りの日でも窓を開けて外の風を積極的に取り入れたいですね。
また冬場は寒くて窓を開ける機会が少なくなりがちですが、寝室ならいない時間帯に窓を開けてできるだけ換気するよう心掛けよう。
冬場は乾燥しがちで加湿器を使ったり、洗濯物の部屋干しするご家庭も増えます。
湿気を発生させる加湿器、部屋干しをしている冬は特にカビに注意です。
このような環境の場合冬場でも積極的な換気が必要です。
ベッド下の除湿器&除湿剤の活用
除湿機は湿った空気を取り込んで乾いた空気を排湿してくれるので、部屋に置いておくだけで効率よく除湿をしてくれるのでおすすめです。
じめじめする梅雨時期はもちろん、冬場でも効果的。
全体を除湿してくれるので部屋がさらっと爽やかになります。雨の日、梅雨時期、冬場の洗濯物の部屋干しによる湿気対策にもなります。
また洗濯物もサラサラに乾くので、除湿+の効果が除湿器にはあります。
費用を抑えたいなら置くだけ取り換え用の除湿剤もあります。除湿剤の場合はベッド下の気になる場所に直接置けるのでベッド下の特定の場所に効果的です。
除湿器はベッド周辺だけでなく、住まい全体の湿気に悩む方にもおすすめです。
冬場の結露対策にも効果的。また雨の日、冬場の洗濯物の部屋干しによる湿度上昇を抑えることができます。
収納スペースの除湿
収納ベッドの引き出し収納スペースはベッド下の湿気のこもりやすい環境にあるため、こまめな除湿に心がけたいものです。
ベッド板と床の間にある収納スペースは風の通り道がありません。
収納にしまう大切な衣類やものがカビないように、簡単な除湿を定期的に行いたいですね。
- 除湿剤を使う
- 定期的に開けて風を通す
4-1.除湿剤を使う
使い捨てタンク方式の置くだけで効果が見える除湿剤はもっとも簡単な方法です。
タンスや押し入れによく使われる除湿剤を使うことで収納スペースにこもる湿気を効率よく取り除くことができます。
引き出しがある分だけ用意して収納1つに1個置くのが効果的です。
ただし定期的な入れ替えが必要となるので、メンテナンス周期を計画的に行う必要があります。
大容量タイプなら
・約4~8か月対応
したものがあるので半年に1回程度の入れ替えで済むので経済的です。大切な収納物を守るために定期的に入れ替えたいですね。
4-2.定期的に開けて空気を入れ替える
収納引き出しにしまったものを全部出して湿気を逃がしたいところですが、しまったものを全部出すのは面倒です。
しかしいつも収納を閉めたままにしていると湿気が逃げないだけでなく、収納しているものにもよくありません。
ものをしまったままでいいので、定期的に引き出しを全開にし、ボックス内の空気を入れ替えて湿気をにがすのがおすすめです。
休日に1日開けておけばカビ防止になります。
ちょっとしたことを定期的にメンテナンスするだけで違ってきます。
まとめ
ベッド周辺は人の寝汗による湿気と寝具によるほこりが多いので、何もしないで放置しておくと「カビ」が好む絶好の場所になります。
湿気は
・家屋の構造
・季節
・暖房器具の使い方
・部屋干し
などさまざまな条件で湿度は大きく違ってきますが、ベッド周辺は年中湿気が多い傾向にあります。
住宅を長持ちさせるのも、ベッドフレームや寝具を長持ちさせるのも「湿気」対策が重要です。
住宅なら窓に大量にでる結露を放置しておくとサッシ周辺の木材、床や窓枠が腐ることもあります。
日本の高温多湿の気候でものを長持ちさせるには日ごろの簡単なメンテナンスを定期的に行うことです。
自分にできる最良の除湿対策をし、快適で清潔な睡眠環境を維持したいですね。